【切ない】終電後の駅で知らない女性と花火を見た結果、古い切符の話が重すぎた
終電後のホームで、知らない女性から缶コーヒーを渡された投稿者。ビル越しに一瞬だけ見えた花火と、女性が持っていた古い切符にスレ民が静まり返る展開へ。
眠れないから少しずつ書く。たぶん恋愛ではないけど、あの夜だけ妙に映画みたいだった。
駅のホームにいたのは俺と、その女の人だけだった。
改札はもう閉まってて、駅員もいない時間。
ベンチの端に座ってたら、向こうから缶コーヒー持ってきて「飲みます?」って言われた。
一応、未開封だったからもらった。
俺が「ありがとうございます」って言ったら、女の人がベンチの反対側に座って、少し間を空けてから
「ここ、花火見えるんですね」って言った。
そのあと、しばらく花火の音だけ聞いてた。
俺が「ちゃんと見えないですね」って言ったら、女の人が
「ちゃんと見えない方が、あとで思い出しやすいかも」って言った。
俺もその時は、これは恋愛じゃないなと思ってた。
でも花火がビルの隙間から赤く見えた瞬間、女の人が小さく「よかった」って言って、
その声だけは今でもかなり覚えてる。
場所はぼかす。
そのあと女の人がバッグから小さい透明のケースを出した。
中に古い切符が一枚入ってた。
俺が「それ、見せてもらっていいんですか」って聞いたら、
その人は少し笑って「もう誰も困らないから」って言った。
切符には名前とかはなかった。
ただ片道で、行き先がこの駅だった。
女の人は「来るはずだったんです」とだけ言った。
「毎年来てるんですか」って聞いた。
その人は首を振って、「来ない年の方が多いです」って言った。
それから「でも今年は、来ないといけない気がして」と。
その時、ビルの隙間が一瞬だけ明るくなって、今までで一番大きい花火の端っこだけ見えた。
丸い形じゃなくて、本当に端だけ。
でも赤と金色がはっきり見えた。
その人は切符のケースをバッグに戻して、俺に軽く頭を下げた。
「少しだけ、待てた気がします」って言った。
俺は何て返せばいいかわからなくて、「よかったです」とだけ言った。
時刻表を渡した駅員さんがいたかはわからなかった。
貼り紙とかも特になかった。
ただ、ホームの時計がなくなってた。
ここまでのまとめ
女の話は消えた
時計も消えた
紙の時刻表とメロディだけ残った
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