【悲報】終電後の無人駅、改札どころか駅全体が“実家”になってしまう
終電後の無人駅でICカードをかざした投稿者。最初は『おかえり』だけだったはずが、改札、発車標、券売機、スマホまで次々と“母親ムーブ”を始める異様なスレに。
誰もいない駅でICカードをかざしたら、残高じゃなくて『おかえり』って出た。眠気のせいだと思って二度見したら、今度は『まだ帰るな』だった。
発車標が点いた。
終電後なので消えているはずだった。
次発の欄に列車名ではなく、
今日の晩飯 カレー
と出ていた。
その下に、
冷める前に
と出た。
ICカードの履歴をスマホで見た。
最後の利用駅が、さっき入った駅名ではなかった。
実家
と表示されていた。
路線名の欄は空白だった。
改札の方へ戻った。
出場しようとしてカードをかざした。
表示は残高ではなく、
手を洗ってから
だった。
改札は開かなかった。
ホームの水道を見た。
蛇口の下に、白いタオルが畳んで置かれていた。
濡れていなかった。
端に黒い糸で、自分の苗字が縫ってあった。
ここで少し待ってくれ。
写真を撮ろうとしてスマホを出した。
画面は暗かった。
充電は残っていた。
カメラだけが起動しなかった。
代わりに、アラーム画面が出た。
門限
と表示されていた。
券売機が動いた。
誰も触れていないのに硬貨の落ちる音がした。
返却口に、百円玉が二枚出ていた。
そのあと、スピーカーから声がした。
おつかいのお釣りは返しなさい。
声は母親の声だった。
若い頃の声ではなかった。
今の声でもなかった。
小学生の頃、熱を出して寝ていた時に聞いた声だった。
券売機の横に、見覚えのない小さな棚があった。
上履きが置かれていた。
赤いかかとに、自分の苗字が書いてあった。
サイズは合わない。
>>90
改札の赤いランプは点いたままだった。
通れないというより、見られている感じだった。
駅員室の方へ行こうとした。
その手前に、地下通路への階段があった。
この駅に地下通路はなかった。
読みは同じだった。
ただ、俺の名前ではない字だった。
でも、子どもの頃に一度だけ母親がその字で書いたことがある。
思い出した。
少し待ってくれ。
黙ってたけど一言言わせてくれ。
「母親が一度だけ書いた字」って、出生届とか命名の候補みたいなものじゃないのか。
今のOPじゃなくて、別の名前になるはずだったOPを駅が迎えてるなら、帰れっていうより戻れって話になる。
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