【悲報】日曜23時にだけ開く喫茶店、月曜から逃げたい民に刺さりすぎる
商店街の端で見つけた『月曜を少し遅らせます』という謎の看板。軽い怪談スレかと思いきや、日曜夜の憂鬱と未練がじわじわ心を削ってくる展開に。
駅から家に帰る途中、いつも閉まってる店に明かりがついてた
看板には『月曜を少し遅らせます』って書いてあった
月曜デバフ重すぎるから店側でナーフしてくれるんだろ
有能NPCじゃん
時間は二十三時を少し過ぎていた。
駅前のスーパーは閉まっていた。
雨は降っていなかったが、道路だけ濡れていた。
店の前に立つと、コーヒーの匂いがした。
客は見えなかった。
窓ガラスが曇っていて、椅子の背だけが並んでいた。
入ろうと思った理由は、帰りたくなかったからだった。
月曜になる部屋へ戻るよりは、少しだけましに見えた。
取っ手に手をかけた。
金属は冷たかった。
中の声が続けて言った。
私も月曜が嫌いでね。
そこで扉を開けた。
ここまでが1話目
店主が水を置いた。
メニューはなかった。
何にしますか、と聞かれたので、コーヒーを、と答えた。
すると窓際の客が、小さく言った。
日曜を一杯。
窓際の客は、会社員風の男だった。
ネクタイを緩めていた。
男は一口飲んで、目を閉じた。
もう一度だけ、子供を風呂に入れる声を聞きたい、と言った。
店内の誰も笑わなかった。
店主は言った。
ここは、月曜に行く理由を一つ思い出すまで閉まりません。
誰かが小さく息を吐いた。
店の外では雨が降り始めていた。
伝票には、すでに一行だけ書いてあった。
月曜に返すもの。
その下は空白だった。
俺は鉛筆を持ったが、何も書けなかった。
父は三年前に死んだ。
日曜の夜だった。
月曜の朝、俺は会社に行った。
忌引きの連絡をする前に、始業のチャイムを聞いた。
そのことを、誰にも言わなかった。
父の伝票には、こう書いてあった。
息子の月曜を一度だけ休ませる。
字は父のものだった。
最後の方だけ、線が震えていた。
俺は折れた芯を指で払った。
伝票の空白に、ゆっくり書いた。
父に謝るための朝を一つ。
書き終えると、店内の明かりが少しだけ揺れた。
店主は言った。
朝になれば、お出しします。
ただし、長くは持ちません。
月曜は、遅れても来ます。
ポケットに伝票が入っていた。
取り出すと、紙は濡れていなかった。
俺の書いた文字は、ほとんど消えていた。
端に、小さく残っていた。
朝。
元スレッド: 日曜の終わりにだけ開く喫茶店を見つけた(157レス)